1. ブランド哲学と素材への情熱

私たち今治浴巾は、単なるタオル商品をお客様にお届けするのではなく、究極のここちよさを届けたいという強い願いを持っています。私たちの製品を通じて、お客様が日常の中で究極の快適さと安らぎを感じていただくこと、それが私たちのブランド哲学です。

そのために、私たちは上質なコットンを求めて海外の綿農家に直接出向き、素材の品質はもちろん、栽培方法や環境への影響に至るまで厳しく品定めしています。これによって、私たちは最上質の綿だけを選別し、それを用いて私たちだけの特別なタオルを創り出しています。

今治市は「タオルの聖地」とも呼ばれ、数多くのタオルブランドが存在します。しかし、私たち今治浴巾は、ただその市場に存在するだけではなく、様々な素材に対する革新的な取り組みを通じて、他にはない価値を創造し、お客様に届けています。

私たちの情熱は、素材へのこだわりから生まれます。それは、お客様に究極の心地よさを届けるための、変わらぬ信念と努力の結晶です。

今治浴巾は、これからも素材への深い愛情と情熱を持って、お客様の心地よい生活のために、最高品質のタオルをお届けし続けます。

2.今治浴巾とサリー・フォックス（Sally Fox）女史

サンフランシスコに居を構える生物学者、サリー・フォックスさん（以下サリーさん）は、オーガニックコットンの世界を切り拓いたパイオニアとして世界的に広くその名を轟かせています。

1985年、サリーさんは茶色い綿花に魅了され、その特異な色と特性に可能性を見出しました。当時、その綿花は繊維が太く短いため、商業価値は低く見られていましたが、サリーさんはその価値を信じ、私財を投じて品種改良に挑みました。彼女の努力により、この茶色い綿花は虫害に強い有機栽培適合品種として進化し、更には変異によって緑の綿花も生まれました。

彼女の尽力によって、90年代にはこの綿花は品質向上を遂げ、日本の紡績企業やアメリカの著名なデニムブランドからも採用されるまでになりました。しかし、成功の影には、大規模農場からの圧力や移転、取引先の倒産など、数々の困難が存在しました。

2000年代に入ってからも、サリーさんのビジネスは多くの試練に直面しましたが、日本の大正紡績が彼女の綿花に可能性を見出し、協力。これにより、サリーさんは有色綿だけでなく、オーガニックコットンの栽培も続けることができました。

サリーさんは、困難な状況でも研究と改良を止めず、現在もサンフランシスコでの農業生活を続けており、その情熱と献身は多くの人々に感銘を与えています。

サリーさんの環境に優しいオーガニックコットンと、私たち今治浴巾が持つ革新的な技術力が融合することで、卓越した品質と究極の心地よさを追求することができるのです。これからも、お客様に究極の心地よさをお届けするために、素材への深い愛情と情熱をもって努力し続けます。

3.今治浴巾とSUPIMA©コットン

2019年、丸栄タオル（今治浴巾）はタオルメーカーとして国内で唯一、米国スーピマ協会 (SUPIMA ASSOCIATION OF AMERICA)に登録されました。全てのお客様と結ぶ、高い品質と価値のお約束です。

冒頭でもお伝えした通り、私たちはお客様に対して商品を作り、お届けするだけがタオルメーカーの仕事ではないと考えています。

私たちの商品をお使いいただくお客様の「暮らしそのもの」を心地よくしたい、そんな想いで日々ものづくりに励んでいます。そんな想いを実現するためには、単に高級な綿を仕入れて、高品質なものを作るだけではなく、綿という素材に人生をかけて栽培されている農家の皆様にも敬意を払うとともに、彼らの想いも一緒にお客様に届けるべきと考えています。

スーピマコットンの繊維は「超長綿（ちょうちょうめん）」と言われる35mm以上の最高級ランクの繊維のみを使用しており、その生産量は世界の全綿花生産量の1.5%〜2%とされています。綿花の最高ランクに位置する希少な素材のみで織りなすタオル商品は必ず

4.今治浴巾とSUVIN GOLD SUPREME

米国のスーピマコットンに加え、今治浴巾は「希少」という言葉では表現しきれない、極めて稀有な綿花、SUVIN GOLD（スヴィンゴールド）の採用でも注目されています。

スヴィンゴールドは、まさにインド綿の最高峰、宝石とも称される存在です。これは、綿の王様と讃えられ、インド政府自らが種の管理を行う、誇り高い品種です。スヴィン品種は、1979年にインド綿のスジャータと海島綿のセントビンセントが交配され誕生しました。

スヴィンゴールドは、インド産で最も品質が優れた綿として知られ、世界中を探してもこれに匹敵するものは存在しません。その繊度、成熟度、光沢、そして強度は、世界最高水準に達しており、最上級の繊維特性を誇ります。

しかし、スヴィンゴールドの生産量は年々激減。1980年代にはピーク時で年間5,000トンに達していたものが、現在ではわずか約400トンにまで落ち込んでいます。

スヴィンゴールドを一定量収穫するためにはもちろん、必要な量の種が必要ですが、その種を採るために交配・栽培された第一世代の綿花のみをスヴィンゴールドシュプリームと呼称し、本来は製品素材として出荷される綿花ではない非常に貴重な原種なのです。

スヴィンゴールドシュプリームを用いたタオル商品は、私たちの知る限り、他に例を見ない、まさに唯一無二の逸品です。これらの希少かつ最高級の綿花を使用することで、今治浴巾は他の追随を許さない、「究極のここちよさ」をお届けすることができるのです。

5.お客様へ

進化し続ける今治浴巾の品質。それは、お客様の生活そのものに寄り添い、豊かな時間を創り出す約束そのものです。常に新しい価値を追求し、お客様の期待を超え続けることをお約束いたします。

今治浴巾としての誇りと責務を胸に、これからも世界各地から厳選された希有な素材と、深い絆で結ばれた綿農家の皆さまと共に、お客様に「究極のここちよさ」を届ける使命に更なる熱意と情熱を傾けてまいります。

お客様の日々が、より一層輝きあふれるものとなりますよう、心より願っております。